ダウンタウンの「伝説の一日」漫才を書き起こしてみた
2022年4月3日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で上演された吉本興業の創業110周年特別公演「伝説の一日」にダウンタウンが登場し、およそ31年ぶりに漫才を披露しました。
筆者はガキ使のフリートークは一度見に行ったことがあるのですが、ダウンタウンの漫才を生で見たことはさすがになかったので、チケット争奪戦を制して生で見ることができた人は本当に幸運だったと思います。私も行けるものなら行きたかった……。
今回の公演は有料配信でチケットを買えば何度でも見ることができたので、ダウンタウンの漫才を書き起こしてみました!(*´▽`*)
(配信視聴は4月11日正午に終了しています)。
聞き取れなかった部分・活字でニュアンスが伝わりにくい部分もありますがご了承ください。
ダウンタウン「伝説の一日」の漫才
(出囃子でEPOの「DOWN TOWN」が流れる。イントロから手拍子が起こり、サビでダウンタウンが登場。大歓声が巻き起こる)
浜田:すごいですねえ(両手を振る)。すごいですよね。こんないっぱい。一番前まで入ってるやんか。ええの?これ一番前まで入れても。
松本:でもあれでしょ?あのー、このあとのしましまんずをみんな待ってるんでしょ。
客席(笑)
松本:大トリのしましまんずを。
浜田:知らんかった。
松本:やーこれきついですよ。あのね、こういうときって結構浜田さんテンション上がるんですよ。あのー、わかるでしょ?なんとなく。
浜田:テンション……
松本:うっとおしい、テンション上がった親戚のおっさん。親戚同士でメシ食いに行ってなんかチンピラに絡まれたらそんとき意外とそのおっさん何もやってくれないパターン。そういう感じのパターン。
浜田:いやそんなことないです。
松本:めんどくさいですこれは。いやもうこれやりづらいよ。
浜田:いや、まあまあ、
松本:死ぬほど後輩見てるし。
客席(笑)
浜田:まあまあまあ、いいじゃないですか。
松本:ここでなんかやれって言うんですよ。でも正直ここまでレジェンド芸人になっちゃうとね?
浜田:(松本をどつく)
松本:しかもカリスマじゃないですか。お風呂入っても取れないんすよカリスマが。いやなんですよカリスマ取りたいんですけど。
浜田:……大変やな。
松本:おう、まあまあ、やらなしゃあないから、
浜田:そらもう、出てくれって言われたんですから、やりましょう。
松本:やらなしゃあない。
浜田:はい。
松本:でももう今さら、どんなやったかなと思ってね。
浜田:なにがですか?
松本:その、漫才というもの自体。
浜田:や、もう、
客席:(大拍手)
浜田:や、もう何十年やってないでしょ。
松本:やってないですし、浜田さんがよく言ってたじゃないですか。漫才で、金のためにやってるだけやって。
浜田:(松本をどつく)
浜田:おまえが言うなよ。
松本:あれはどうかと思うけど、まあでもお金持ちにならはったから。もう今さら、
浜田:そっちに行くんだ。
松本:(笑)
浜田:あ、そっちなんや。
松本:そっちじゃないんですけど、
浜田:自分ほんまちゃんとやってな?
松本:(笑)。お金持ちになりはったからやる気あんのかなって思って。どうなんかなって。
浜田:おまえのが金持ってるやろ!(松本を蹴る)
客席:(笑)
松本:絶対そんなことないけどね!
浜田:なに言うてんねんおまえ。
松本:絶対そんなことないし。
浜田:いやいや絶対おまえのがあるやん。
松本:ンハハハハ。
浜田:怖ー!(ステージ袖に向かって)おーい!みんな出てこーい!
松本:だからその漫才も、
浜田:はい。
松本:どんなんやってたかなあって、
浜田:や、いろいろあったよ。
(客席から「誘拐ネタ!」の声)
浜田:そうそうそう……おまえ誰やねん!
客席:(笑)。
松本:すんませんね、こんな感じでやってるんですよ。暴言がね、やっぱり。
浜田:……誘拐ネタ、
松本:誘拐ネタ。
浜田:医者も。
松本:医者ネタとかもありましたね。
(客席から「あ研究家!」の声)
浜田:あ、あー……おまえ誰や言うてんねん!
客席:(笑)。
松本:でも確かに2回目はしつこい。
浜田:ハハハハ!あ、心霊もやってた。
松本:ああなんかこう、幽霊……
浜田:そうそうそう、あとクイズネタも。
松本:クイズは……クイズね、いいっすよたまにはクイズ、ちょっと肩慣らし程度にクイズも。
客席:(拍手)
松本:クイズネタというかクイズ、
浜田:クイズ。
松本:クイズ。
浜田:どうしたらええの?
松本:ベタな、肩慣らしにやりましょうよ、ベタなん出してください。
浜田:フフッ。……俺が?
松本:そうそう、しょうがない、コンビ3人おったらもう、柳田くんがいたら柳田くんに言うてたけど。柳田くんはいないわけやから。松本浜田でやってるからしょうがない。
浜田:まあまあまあ、ベタで言うたらそら、うーん、
松本:なんでもいいですけど。
浜田:なんでもいい?……んー、東京タワーの高さは何メートルでしょう。
松本:(うなずく)。それなんぼなんでしょう。
浜田:ん?
松本:それなんぼなんですか。
浜田:なんぼなん……?いや、クイズ、
松本:なんぼなんですか。
浜田:俺が言うて俺が答えんの?
松本:え、別にええやん。
浜田:ええことないねん。
松本:え、怖いなどしたん?そんなこともあるやん。
浜田:や、クイズ出せって言うから出したやん。んで「なんぼなん?」ってどういうこと?
松本:ええっ、そんなこともあるやん。怖い、怖い怖い怖い、なに?
浜田:いや、わかったわかった。また言うたらええねんな?
松本:うん。
浜田:知らんの?
松本:知らんのって何を?……なんぼなん、なんぼなん?
浜田:333mあるとかって、そんなんですよ。……どうした、どうした?
松本:結構きつい、きつい。きついなあ、きついわー、
浜田:きついってどういうこと?
松本:きついっていうか切ないっていうか。
浜田:切ない!?切ないわけないやんか。問題出して答え言うてるだけ、
松本:いやもうだから、せっかくのNGKじゃないですか。NGK、なんばグランド花月じゃないですか。
浜田:はい。
松本:あんまもう、ゴチョゴチョしたくないから、喧嘩とかしたくないから。
浜田:けんか!?え、なんで喧嘩する必要あんの?
松本:NSCのふたりじゃない。ニュースタークリエーションの1期生がさ。
浜田:ハハハハッ。
松本:NGKで喧嘩すんのも嫌やん。だからもうええよ、わかった、OK。
浜田:いやいや違う、OKじゃない、いや、答え言うてるから。
松本:わかったわかった。
浜田:いや、「わかった」がわかれへん。何なん?333mあるんですよ東京タワーって。
松本:じゃあもうこれ言おうかな。
浜田:はい。
松本:あのな……そんなにはない。
客席:(笑)
浜田:え?え、どういうこと?
松本:そんなにはない。ごめん(浜田の肩に手を置く)。
浜田:いやごめんやない、
松本:(浜田の手を握る)。
浜田:いや違う違う違う(手を振り払う)。
松本:ありがとうなほんまに(再び手を握る)。
浜田:(笑)。なにがやねん。
松本:いや楽屋に胡蝶蘭出してくれて。
浜田:……333m。これが答えです。そんなにはないってどういうことですか?
松本:そんなにはないから。
浜田:え?いや、あるから。
松本:ないから言うてんねん。
浜田:いやあるから言うてんねん。
松本:これ言うと終わっちゃうけど、すごい恥かかしてしまうけど、
浜田:うん。
松本:ごめんな。
浜田:いやええよ別に。
松本:あの、俺みなさん、東京タワーのそばに、結構長く住んでたんですよ。
浜田:あー。
松本:ええ、2年住んで更新したから、
浜田:更新してんねや。
松本:2年半くらい住んでたんですね。で、もう窓の外、朝起きたらもう東京タワーが見えるんですよ。
浜田:あそんな近いんや。
松本:もうめちゃ、でほぼ毎日ですよ。毎日東京タワー見てました。
浜田:はい。
松本:たまにレースがかかってたこともあったかな。
浜田:いやそんなんどうでもええねん。
松本:でも見えるからねレースかかってても。でレースちょっと開いてるときあるから、あ、意外と見えるなってのもあって。だから結局ほぼ毎日見てた。
浜田:うん。
松本:で毎日見てた俺が思うに、そんなにはない。
客席:(笑)
松本:ごめんね。ほんまにごめん。
浜田:いや違う、
松本:お腹とか痛い?大丈夫?(浜田のお腹を触る)
浜田:大丈夫。
松本:浜田。(お客さんに向かって)あ、こいつ、浜田って言うんです。
客席:(笑)
松本:ちょっと粗暴キャラで売ってるんです。浜田です。名前と顔だけでも、
浜田:もううるさいねん(松本をどつく)。……見ただけで、333mない、はないわ。
松本:え、ないのはわかるや~ん。
客席:(笑)
松本:ないのはわかるや~ん浜田。
浜田:や、ないのはわかれへんやん、333mって言うてるんやから。
松本:う~ん、うんうんうん、
浜田:いや、あるねんて。
松本:いや、ないって言うてるやん。見た俺が言うてんねん、絶対俺のが正しいやん。
浜田:見ただけやん!
松本:見ただけがすべてや~ん!
浜田:フッ、
松本:何を言うてんのかわかれへん。
浜田:いやおまえが何を言うてんの?
松本:怖い怖い怖い。
浜田:じゃあもうええわごめん、じゃあおまえは何メートルやと思うの?
松本:知らん。
浜田:えっ!?
客席:(笑)
松本:知らん、知らんけど、333mもないって!そういうことってあるやん。答え知らんけどその答えはないってあるやん。たとえば、全然、ねえ、知らん人が「こんにちは」ってきたら初対面の人が「あ、こんにちは……この人誰やろ」って思ったって、この人が照英じゃないのはわかるやん。
客席:(笑)
浜田:……(うなずく)。
松本:そういうことやん。
浜田:何を言うてんの?
客席:(笑)
松本:そういうことあるやん!
浜田:いやいや、
松本:小学生やし。
浜田:えっ?
客席:(笑)
浜田:ええ?どういうこと?すんごい嫌、もう帰りたい。
客席:(笑)
松本:だからそういうことってあるやん。答えは知らんけど、その答えじゃないという答えを知っているということを俺は言ってるわけやん。
浜田:うんでも見ただけやろ?
松本:やあもうきついなあおまえ、どうしたんや?あがってんのかおまえ。
浜田:なんであがることがあんの?
松本:ライブビューイングを意識してもうウワーッなってんの?
浜田:(笑)。
松本:だったら言うて?
浜田:ハッハッ。
松本:時間かけよ?あがれへんようにしよ?ほんまにあがれへんようにしよ?
浜田:いや、だから、
松本:何?
浜田:いや何?やなしに、もう、先に進まへんから。申し訳ないけど。
松本:先なんか進める気もないし。何なん?何なん?
浜田:じゃ、もうほんまにおまえは何メートルあると思うてんの?それだけ言うてくれ。ほんまは333mやねん。答えは知らんて言うたけどじゃあ毎日見てたんやったら「ああ何メートルやなあ~」ってあるわけでしょ?
松本:……まあ、200……
浜田:200!?
松本:200からじゃない?
浜田:「から」!?
客席:(笑)
浜田:200から!?
松本:こういうやつ(「~」を描く)。
客席:(笑)
松本:こういうやつあるよね?だからおまえの333mも、もしかしたら!ありえるよね!「から」やから!そういう意味じゃごめんな?ていうことやねん、俺が言うてんのは。
浜田:いやいや、でもほんまは333mあるんですよっていうことなんですよ。
松本:うん、いや、でも、あの、
浜田:200「から」?から、ってなんやねん?
松本:から、ってあの、よう言うやん、「野球はツーアウトやから」っていうやつや。
浜田:いや違う違う、え?
松本:「野球はツーアウトやから」。
浜田:いや違う、野球は……ちょっと待ってな。野球はツーアウトから……
松本:プロ野球見てるおっさんよく言うやんかテレビ見て「野球はツーアウトやから」って。
浜田:いや違う違う違う、
松本:「がんばれー、まだやー!」
浜田:「野球はツーアウトから」やから。
松本:違うよ「野球はツーアウトやから」や。
客席:(笑)
浜田:「大丈夫やー!野球はツーアウトからやからー!」やろ?
松本:「から」が多いわそれは。長い長い。
浜田:いや長い言われても……
松本:もうええよ、そんなことはもうええねん、
浜田:ええねんっておまえが言い出しただけやろが!!
客席:(笑)
松本:まあまあ、ええんちゃう。NGKやから。
浜田:いやそれは「から」ちゃう。そんな「から」いらん。
松本:ええねんええねん、大丈夫。ほんまに、
浜田:「大丈夫」がわかれへん。ちょっと待って、ちょっと待って。
松本:なに?
浜田:まだやるん?
松本:やるっていうか、いやいや、
浜田:ドキドキしてるから俺。
松本:だからあがってんねん。
浜田:あがってんちゃうねん。おまえがなんにも、打ち合わせもしてくれへんかったし。
客席:(笑)
松本:それもきついやん、なんかそういうね、なんか打ち合わせもきついし、
浜田:何言うてくんのかなって思うやんこっちは。
松本:まあまあそれでも、やれてんねやからええやんか。たいしたもんや。
浜田:おまえは楽しいかもしれんで?
松本:たいしたもんやそれでも出来てんねやから。中年男性としては頑張ってるほうやで。
浜田:ああそうですか。
松本:いいと思うよ。じゃ、あれわかる?富士山、富士山。
浜田:富士山の何やの?
松本:富士山の高さ知ってる?
浜田:富士山の高さはそらみんな知ってるよ。
松本:じゃあなんぼやねん。
浜田:……さんぜん……ななひゃくななじゅう……(口パクで)ご?ろく?
客席:(笑)
浜田:……3776ぐらいや。
松本:3776。
浜田:うん、うん。
松本:あれは、ガチ。
客席:(笑)
松本:あれは、ガチ。あれはマジ。
浜田:いや、東京タワーとの差はどこにあるの?
松本:いや、あれとあれとは違う。俺新幹線で遠巻きやけど見るけど、
浜田:いやそんなんでわかるわけないやんか!
松本:遠巻きで見るからわかんねやんけ!ものすごいスペクタクルや、この、うん、登ったことないよ?あの、富士山ね?登ったことないけど、登ってもうたらわかれへんからな?高さ。レインボーブリッジもそうやん、きれいやって言うけど渡ってもうたらあんまりわかれへんやん。
浜田:いや、まあまあそれはわかるよ。
松本:ディズニーランドは見てるより行ったほうが楽しいけどね?
浜田:もうええわ!
客席:(笑)
松本:フッ、
浜田:フッ、やあるか!
松本:な、何なん何なん?
浜田:何なんちゃうわ。
松本:なに?
浜田:いや、……難しいわー。
松本:だからもうこのへんのくだりでね、ええねん別におまえに華を持たせて俺は終わったってええねんけど、
浜田:うん。
松本:家帰ってからなんか腹立ってくるパターンやんか。
浜田:何のパターン?腹立ってくるパターンってあんの?
松本:処理しとかんと、あとで腹立ってくるパターンってあるやんか。いまここでちゃんと、わだかまりを……
浜田:いや全然全然、俺別に腹立ってこないですよ、大丈夫です。
松本:なんかちょっとたぶん……こんなん言ってごめんな?
浜田:うん。
松本:気ぃ悪いかもしれんけど、
浜田:はい。
松本:あんまりクイズとか出すほうのタイプじゃない?
浜田:いやそりゃそうやんか?ずっとおまえが出してきたんやから。おまえがやれ言うたから、「なんかベタなクイズ、1個か2個考えといてー」……終わりぃ!?
客席:(笑)
松本:いやいや、
浜田:なあ?おまえずっと思いつきでしゃべってるやん?
松本:いいんじゃない?別にそういう成人男性がいても。
客席:(笑)
浜田:……よっしゃわかった。おい、来いや。
客席:(笑)(拍手)
浜田:来いや。
松本:いやたぶんクイズ出すタイプじゃない、
浜田:まあまあ、それはそうです。
松本:ね、人間は出すタイプと、クイズ出すタイプとクイズ出さないタイプと、掛け布団使わないタイプと、この3つに分かれてるから。……どう?今の。
浜田:ん?
松本:おもしろかった?
浜田:ううん。
浜田・松本:ハハハハハハハッ(顔見合わせて笑う)。
客席:(笑)
松本:じゃあいいっすよ、やるやる、
浜田:やんの!?まだやんの!?
松本:やるよそりゃ。……なんやねん、なんでそんな帰ろうとしてんの?なんかあんの?
浜田:何を?
松本:俺が出すんでしょ?
浜田:やりたいからやろ?
松本:やりたいっていうか、しょうがないよね。
浜田:うんじゃあ、ちゃんとしたやつ出して。
松本:あのー、あれ、あの、ムンクの叫び知ってる?
浜田:知ってるよ。
松本:有名なやつですよね。
浜田:あの、口ガーッと開けてるやつやろ。
松本:そうです、あれはムンク自身の自画像っていうか、ムンクなんですけど、あれたぶんみなさんほとんどの人が、あれムンクが口開けてるから、ムンクが叫んでると思ってるでしょ?
浜田:はい。
松本:あれでもよく見たらムンクってこう耳を塞いでるんですよ。あれは、うるさくてムンクは、叫び声がうるさくて耳を塞いでるんですよ。
浜田:はあ。
松本:だから、まあ言わば、ムンクの叫びって言ってますけど、まあ本当のこと言うと、ムンクの叫ばれなんですよ。
客席:(笑)
松本:うん。
浜田:……何を言うてんの?
松本:だから、正解はムンクの叫ばれ。
浜田:いや正解は、やあれへんよ!問題も出されてへんし。
客席:(笑)
浜田:いま問題出されてないよ?あんた勝手にしゃべってただけ、
松本:いやいや、それは捉えろよ。空間を捉えろよ。そういうクイズやんけ!
浜田:ええ!?
松本:そういうクイズやで?おまえ、
浜田:今ぁ?
松本:この、だからこの、耳のくだりでピンポーン!「ムンクの叫ばれ!」って言ったらええ。
客席:(笑)
松本:そういうことやで!
浜田:そら無理や。
松本:いやこれ新しいタイプのクイズやから絶対ええって。
浜田:新しいタイプむずいなあ。
松本:だからまあ、ごめんな、ホァッホァッホァッホァァ~~ン。
浜田:(松本をどつく)。
客席:(笑)
浜田:チッ。(舌打ち)
松本:これあの、
浜田:もうええで?ええで?まだやろうとしてる、
松本:新幹線の棒ってあるじゃないですか。
浜田:どこの棒やねん。
松本:フハハハハ。
浜田:なあ?
松本:新幹線の棒や言うとるやないか!
浜田:いやどこの棒やねん(笑)、新幹線の棒言われても、
松本:いまから言うやんけ!
浜田:言えやじゃあ!
松本:どうしたんや何をそんなにカリカリしてんねん。
浜田:そんなことない、そんなことない、
松本:ホルモンか?
浜田:なんやホルモンて。
松本:ホルモンのなんかか?それ。
浜田:いや違う違う違う、
松本:体調悪いんか?
浜田:体調ええから。
松本:歯が全部、
浜田:ある、
松本:歯が全部痛いんか?
浜田:何も言うてへんやん。
松本:歯の全部が痛いんか?だったらもうほんま帰ったほうがいい。
松本・浜田:(笑)。
浜田:おまえ楽しそうやのう。
松本:いや楽しくない、楽しくなくて、あの新幹線の棒って女の人はあんまりわかんないかもしんないですけど、男性トイレ、新幹線のね、男性用トイレ1個だけあるじゃないですか、小便器。
浜田:あーあーあーあー。
松本:あそこにあの、棒が、
浜田:あーあるある。
松本:ね?
浜田:うん。
松本:バー。
浜田:その棒のこと言うてんの。
松本:新幹線の棒。俺あの棒ってこの世で一番汚ないんじゃないかって。
客席:(笑)
松本:だって、ね?ち〇〇んを出して、その手で掴む、もうちょっとピチってなるかもしれへんやん、三河安城で。
客席:(笑)
松本:安城やから、ね?でそれパッと掴むかも、掴むやん?もう俺がもしあれを掴んでしまったらもうあの掴んだ手でち〇〇んを戻すのがいややわ。だけどち〇〇んの汚さよりもあの棒がそれを超えちゃってるわけや。
浜田:あー。
松本:それくらい俺はあの棒は汚いと思う。俺知り合いにもいっぱい聞いて「あの棒触る?」って、もうみんなあんなん汚いから絶対触れへんって、みんな言うんすよ。
浜田:はい。
松本:誰も触ってない。ていうことはあの棒は一番きれいな棒なんじゃないかって。
客席:(笑)
浜田:問題出せや!!
松本:出してるやんけ!
浜田:どこがや!
松本:ピンポーン!「一番きれいな棒!」や!
客席:(笑)
松本:当たり前やろおまえ、空間を掴め言うてんねん!アホなんかおまえ!あがるのも大概にせえよ!
客席:(笑)
浜田:難しいなあ~。
松本:難しない、全然難しないなあ。
浜田:いや難しいすよ。
松本:おまえ、ニセ浜田か?
客席:(笑)
浜田:いやほんま、勘弁してください。ちゃんとしたやつ出してください出したいんやったら。
松本:あの~……
浜田:いっつも……いや始まってんの?それだけ教えて?
松本:喫茶店、喫茶店、
浜田:問題出してんのね今。
松本:麴町の、今はもう違う、日本、日テレの近所に、「喫茶りか」ってあったんですよ。
浜田:はい。
松本:これあの「喫茶りか」って通るときに「り」を見てる段階では予断を許さないよね。「り」だけ見てる間は。「か」を見るまで予断を許さんよね。「か」にチョボっと点がついてたら「あっ、”り”はひらがなやったんや」って思うよね?
客席:(笑)
松本:でもチョボ(点)がなかったら、「あっ、”リ”、カタカナやん!」っていう……予断を許さんよね?
客席:(笑)
松本:ね?「愛知」と「姫路」と似てるよね?「愛」の段階ではまだわからんもんね?だからほら、上半身だけで判断したらあかんねんな?
浜田:上半身……
松本:おっさんが風呂場、風呂つかってるからっておっさんかどうかわかれへん。上がってみたらケンタウロスかもわかれへん。だから、上半身だけで絶対判断すんな。前半だけで判断したらあかんぞって言ってんねん。
浜田:……。
松本:ホァッホァッホァッホァァ~~ン。
浜田:待てや!!
客席:(笑)
浜田:何が答えなの?
松本:上半身……
浜田:いや「りか」はどこいった?喫茶店の。
松本:(笑)……上半身で、ピンポーン!「上半身で判断したらあかん!」これで2ポイント入るから。
浜田:ポイント初めて言うたやん。喫茶店の話から全然ズレていったやん。
松本:何?何なん?
浜田:え?
松本:何なん?
浜田:俺が言いたい。何なん?
松本:いやいや、むしろ絶好調。
浜田:あそう。
松本:うん。
浜田:難しい……。
松本:うーん、まあでもここでちゃんと解決したほうがええよ。家帰ってから腹立ってくるパターンかもしれん。
浜田:いやそれさっきから言うてるけど、腹立たへんて別に。
松本:家帰ってから腹立ってくるパターンやということを気にするパターンかもしれへんから俺が。
浜田:あそっちがね。
松本:そっちが。
浜田:知らんやんそんなん。
松本:ハンッ。
客席:(笑)
松本:よしわかった、もういいよ。あのー、「静か静かクイズ」にしよう。
浜田:何それ?
松本:「静か静かクイズ」だから、静かにしといたらポイントが入る。めちゃくちゃ簡単や。
浜田:……何が正解なんやろ。
松本:静かにしてるだけでポイントが入んねんで。
浜田:ああわかったわかった。
松本:うん。えー、王貞治のプロ野球の時代の、ホームランの本数は何本ですか?
浜田:……868本。
松本:ブーッ。……静かにせえよ。
客席:(笑)
松本:えっ、言ってるよね?「静か静かクイズ」って。静かにせえよ。
浜田:わかったわかった。そういうこと、
松本:正式には「静か静か静かクイズ」。
浜田:知らんがな。
松本:割愛して、
浜田:あーわかったわかった、わかったわかった。
松本:……。
浜田:……。
(10秒以上の沈黙)
浜田:……いや問題、
松本:ブーーーッや!
客席:(笑)
松本:静かにせえや!!アホなんか!?……言ってるよね?静かにしてるだけでポイント上がんねん。ネズミ算式に上がっていくねん。しゃべったらもうゴキブリ算式に減るから!
浜田・松本:フハハハハハハ(顔見合わせて笑う)。
浜田:いやわかったわかった、わかった。もう理解した。
松本:あ、でも1個言い忘れたことがあって、
浜田:なに?
松本:しゃべんなや!!
客席:(笑)
浜田:それは汚いわ自分。そんな、初歩的な。
松本:しゃべんなって言うてんねん。
浜田:……。
松本:……。
(沈黙)
松本:……1ガロンはー、何リッターでしょう?
浜田:1ガロン……?
松本:しゃべんなって言うてんねん!!
客席:(笑)
松本:ええっ?怖い怖い怖い怖い怖い怖い。何もう気持ちどっかいってんの?
客席:(笑)
松本:なあ?
浜田:(うなずきながら手を合わせる←「ごめん」のポーズ)。
松本:来週なんか出んの?週刊誌かなんかに。
客席:(笑)
浜田:それやったらこんな機嫌ようやってない!
松本:アハハハハハハッ……なんで悪いことと自分で決めてんの?
浜田:ハハハハハハハッ
客席:(笑)
浜田:ええことなんて出えへんやろ!
松本:そんなもんわかれへんやんねえ?
浜田:そんなことない。
松本:じゃあ静かにせえ。
浜田:わかったって……ようわかれへん、ああはい。
松本:静かにすればええわけやから、
浜田:わかったて!
松本:(小声で)お、あいつ来てるやん。あいつ(客席を指さす)。
浜田:(無視)
松本:……。
(沈黙)
松本:……痛い。お腹痛い。ああ痛い。痛い痛い。ちょっと待って。やばい。う〇こ出たかもしれん。痛い痛いう〇こ出たう〇こ出た。マジマジマジ。あ絶対う〇こ出てる(手を匂う)。あら?……出てないか。
浜田:もうええわ!!
松本:しゃべんなや!!
客席:(笑)
浜田:なんやねんそれ。なあ?どういうパターンのやつやねん?
松本:ハハハハハ……なんやねん?
浜田:なんやねんちゃうねんて。
松本:なに?
浜田:なに?じゃない。好き放題言うてはるだけやから。もうちょっとなんか、わかりやすいというかそういうやつにしてくれへんかなあ……せっかくやしさあ。
客席:(拍手)。
松本:3択クイズ、
浜田:3択?
松本:3択はおまえきついか?
客席:(笑)。
松本:なあ?
浜田:3択はなんやかんや言う、
松本:スタミナ的にもきついか。
浜田:スタミナある言うてんねん!……なんやかんや言うやろ?3択やったら。じゃあ2択のほうがええやん。どっちか、
松本:2択でもいいよ。2択でいい。じゃあ2択で。
浜田:はい。
松本:はい。えー、じゃあAかBで。
浜田:ああはいはい、はいはい。わかった。
松本:えー、わたくし松本人志、の、親父が、数年前にちょっと、他界してしまいまして、そんときにあのー、私の家に来て、お線香上げさせてくださいって仏壇の前で手を合わせて、号泣した、
浜田:フフッ。
松本:芸人は誰でしょう?
客席:(笑)。
松本:A、浜田雅功。B、マサトシ・ハマーダ。
客席:(笑)。
浜田:……おれ。
松本:フハハハハ。
客席:(笑)。
松本:やっとポイント稼げたな。
浜田:おれ。
松本:やっとポイント稼いだな。
浜田:まあ今までのクイズよりは、まあ、わかる。
松本:じゃあ、第2問。
浜田:第2問もあんの?……今考えてるやろ?
松本:えー、あのー、ウグイスは、ウグイスの鳴き声。A、ホーホケキョ。B、……おっちゃ~ん、おっちゃんありがとうな~!(泣きマネ)
客席:(笑)。
浜田:(松本を突き飛ばす)。やめや(笑)。
松本:フハハハハ。おっちゃん!(手を合わせながら)おっちゃんありがとう。
浜田:(松本をどつく)。
浜田:やめや。なんやねんおまえ。俺ばっかりやんけおまえ。
客席:(笑)。
松本:第3問。
浜田:まだあんの?もうええやん。
松本:ガガーリンが地球を見て、言った言葉。
浜田:ああ、おう。
松本:こういうのいいでしょ。
浜田:うん、いい。はい。
松本:A、地球は青かった。
浜田:はい。
松本:B。
浜田:はい。
松本:なんで死んだんやおっちゃん~!
客席:(笑)。
松本:おっちゃ~ん!
浜田:もう、ええわ!!ありがとうございましたーー!!!
(「DOWN TOWN」のサビが流れ、退場)
……ラストの「もう、ええわ!」のところで浜ちゃんは松ちゃんの肩に裏拳ツッコミをして2人で去っていきました!
補足ですが「愛知と姫路~」のくだりは「愛知と愛媛」って言いたかったのかなと思いました笑(個人の見解です)。
(※お客さんからの2回目の声、どうしても聞き取れなかったんですが「あ研究家」と言っていたとツイッターで教えて頂きました。ありがとうございますm(_ _)m
もうひとつ補足:4月17日放送の「ワイドナショー」によると、出囃子がEPOの「DOWN TOWN」だったのは浜ちゃんの選曲だそうです!
ちなみにダウンタウンは久しぶりの漫才を披露した翌日の4月4日に結成40周年を迎えました!
またいつかダウンタウンの漫才を見たいですね!(*´▽`*)
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