「天空の城ラピュタ」映画で描かれなかったシーンとは?
宮崎駿監督の不朽の名作「天空の城ラピュタ」には、映画公開後に発売された小説版があります。小説版には映画では描かれなかったシーンがあり、たとえばタイガーモス号でシータが作ったシチューをみんなで食べるシーンではドーラの姿が見当たりませんが、小説版ではドーラもちゃんと食べていておかわりもしている場面が描かれています。
小説版では、ドーラ一家と別れたあとのパズーとシータのその後も描かれています。
ドーラ一家と別れたあと、パズーとシータはどうなったのでしょうか?
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小説版で描かれたパズーとシータのその後
天空の城ラピュタの小説版にはドーラ一家と別れたあとのパズーとシータのその後が描かれています。
ラピュタ崩壊から半年が経ち、ゴンドアの谷で元の暮らしを続けていたシータのところに、パズーから手紙が届きます。
パズーからの手紙には、新聞に「飛行戦艦ゴリアテは不慮の事故により、長期改修を余儀なくされた」と出ていたとあり、ゴリアテはもうないのにね、と綴られていました。
軍も政府も、ラピュタのことはまったくなかったこととして、闇から闇に葬られてしまったことが明らかになります。
さらに手紙には、パズーが作りかけている鳥型飛行機が完成しそうなこと、鳥型飛行機が完成したらシータに会いに行く旨も綴られていました。
ラピュタが崩壊しその後どうなったかと言うと小説版に少し描かれています
その後パズーはシータをゴンドラの谷へ送り
パズーはスラッグ渓谷へ戻り別々に暮らします
そしてパズーはシータにこの前見せた作りかけの飛行機が完成したら会いにいくと手紙を送り
ジブリの公式資料にもこんな絵が描かれました pic.twitter.com/4P7tJ1bXsO— 鈴木工廠 (@suzuki_0117) August 31, 2019
さらに「新聞に『鳥のようなくちばしを持った正体不明の飛行船が、軍の給料をまんまと奪った』と出ていた、おばさんに間違いないよね、とパズーは大きな字で書いていました。
映画ではわからなかったけど小説版で詳細がわかったシーンは他にもあり、たとえば、映画でシータが作ったシチューを船員たちが食べるシーンにはドーラの姿は見当たりませんでしたが、小説版の食事のシーンは「この船はじまって以来の大賑わいで、ドーラは4回おかわりし、3兄弟は競い合うように5回、子分たちは遠慮がちに3回、パズーも実においしそうにおかわりした」とのことでした。シータも「あんなに大勢で、とっても楽しかった」とパズーに語っています。
他にも、機関室にもぐっている「じっちゃん」ことハラ・モトロはドーラの父の代からいる最古参の部下であり、ドーラを盛り立ててきた掛け替えのない仲間、と紹介されています。
映画ではハラ・モトロとシータが会話をするシーンはありませんが、小説版ではシータが「あの機関室のおじいさん、面白い人ね。パズーのこと、ビシビシ鍛えるって。……ワシみたいになれるぞ、だって」とパズーに話す場面がありました。
小説版「天空の城ラピュタ」を読むと、映画「天空の城ラピュタ」もより楽しめると思います♪
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