「君たちはどう生きるか」感想!(ネタバレあり注意!)

テレビで気になったこと

 

「君たちはどう生きるか」感想!(ネタバレあり!)

 

「私自身、訳が分からないところがありました」とコメントしたという宮崎駿監督10年ぶりとなる長編映画最新作『君たちはどう生きるか』(製作:スタジオジブリ)が2023年7月14日(金)に全国公開となりました。原作・脚本・監督を宮崎駿監督が務めた本作のタイトルは、宮崎監督が少年時代に読み、感動した吉野源三郎著「君たちはどう生きるか」からお借りしたもの。宮崎監督のオリジナルストーリー作品です。

 

※この記事はがっつりネタバレしているので未鑑賞のかたはご注意下さい。

 

カヘッカヘッカヘッって……?

 

宮崎駿監督の10年ぶりの長編映画「君たちはどう生きるか」は、映画のあらすじや出演者などの事前情報が一切ないという異例のスタジオジブリ最新作。公開日にスタジオジブリ公式ツイッターが「カヘッカヘッカヘッ」という謎の鳴き声(?)を発するなど、ますます謎が深まる中、公開初日に見てきました!

 

面白かった!!!

 

……でも「カヘッカヘッカヘッ」が結局何なのかはわからなかったです!!笑。

 

本編に出てきたかな……?私が見逃し(聞き逃し)てた???

見終わったばかりですがすでにもう一度観に行きたい……!という状態になってます(´Д`;)

 

※ここから先はSNS上の感想とストーリーのネタバレがありますのでご注意下さい!

 

 

最新作は宮崎監督も「私自身、訳が分からない」

 

「おそらく、訳が分からなかったことでしょう。私自身、訳が分からないところがありました」。

2023年2月下旬、東京都内のスタジオで上映された、「君たちはどう生きるか」の初号試写。米津玄師さんの歌うピアノバラードが流れ、エンドロールが終わった瞬間、灯りが点き、冒頭の宮崎駿監督のコメントが読み上げられたそうです。

 

監督自身が訳が分からないと言っているので、私たち観客も無理にわかろうとしなくていいのではないかと思いました( ̄∀ ̄;)

私もよくわからないところが多々あったので……笑。でもそれをひっくるめて楽しめました。

 

SNS上の感想の一部です。

 

「緊張の糸が切れたのか。 エンドロールが流れて、ああ、僕は宮崎駿の映画を観てしまったんだ、と実感が込み上げてきた瞬間。堰を切ったように涙がぼろぼろ溢れてきた。 宮崎駿が『風立ちぬ』の引退を撤回してまで、この物語を紡ごうとした決心を僕は支持する。素晴らしかった!ちなみに、私の隣のお姉さん開始1分で泣いてた。それもわかる」

「10年ぶりの映画。着想から7年。 ジブリの単独出資で、少数精鋭チームで期限なしでの製作。 ここまで好き勝手できるクリエイターは世界中探しても見つからない。 アニメーションひいては映画文化を80年代から牽引してきた宮崎駿によるイマジネーションの跳躍と奇跡の集大成。 まだ呆然としている。」
「ねえ……すごい……とにかくすごい。宮崎駿の集大成だよ。生きてるうちにこれ観れてよかった」
「これはヤバい!!リミッターを外した宮崎駿監督のイマジネーションに圧倒された。これほど彼の剥き出しの天才に触れられる作品はかって無かった。絶対に映画館で観て感じるべき作品だ」

「宮崎駿の総集編。知を持った心優しい神が新しい世界をつくろうとも、欲を持った生物が存在する限り、世界の崩壊は避けられない。核兵器一つで、王が机を叩くだけで、積み木のように不安定なこの世は壊れてしまう。そんな醜く汚れた現今の中で、君たちはどう生きるか。」

などなど、たくさんの感想がありましたが、村上隆さんの「芸術家、ハヤオさんの脳内をゆっくり堪能できた、最高の芸術作品体験でした。 映画ファンでは無く、美術館に行くのが好きな人にお勧めできる作品です。」という感想が個人的には一番しっくりきました。宮崎監督は「アニメーション監督なんだけど、絵描きでもある」ので、美術館で絵を見るのが好きな私としては、理解できなくても素敵な絵を浴びまくれて楽しかった!という感じでした。(※個人の感想です)。

 

「君たちはどう生きるか」の豪華声優陣

 

(※声優陣に関するネタバレがありますのでご注意下さい)。

 

今作は出演している声優陣に関しても一切情報がなかったのですが、鑑賞中に何人かこの声はあの人だ!とわかった人が何名かいて、エンドロールで答え合わせができたという初めての体験ができました笑。

最初に「あ!」と思ったのは主人公のお父さんの声で、「なんか聞き覚えのある声だな……あ!ハウルだ!!」と気付きました。

木村拓哉さんは去年の12月、インスタで「久しぶりにお会いする監督の元、とある作業へと向かいます」と匂わせ投稿?をしていたことが一部で話題になっていました。

あとは小林薫さんとキリコ役の柴咲コウさんも鑑賞中にわかりました( ̄∀ ̄)(私がDrコトークラスタなせいかもしれませんが)

あと別作品の吹き替えで声を聞いていた木村佳乃さん、ジブリ作品では「借りぐらしのアリエッティ」と「風立ちぬ」に出演していた大竹しのぶさんも特徴的なのでわかりました!

肝心の主人公の声は……ごめんなさい存じ上げない方でした(´Д`;)

主人公の声は俳優の山時聡真さんで、他にも菅田将暉さん、あいみょんさん、滝沢カレンさん、竹下景子さんの名前がありました。

「君たちはどう生きるか」あらすじと雑感

 

時は太平洋戦争中。牧眞人(まき まひと)は東京を襲った空襲による火災で入院中の母を亡くし、父とともに疎開する。出迎えたのは父の再婚相手となった母の妹。お腹に新たな命が宿っている新しい母を、眞人はなかなか受け入れられず、本当の母のことが忘れられずにいた。

疎開先の屋敷の庭の森には謎の塔が建っており、母の「大おじ」にあたる伝説の人物が建てたという。やがて眞人の前に「母があなたを待っている。死んでなんかいませんぜ」と人間の言葉を喋る青いサギが現れ……。

 

・ここからはまだ一度しか見ていない筆者のざっくりとした雑感なので流し読み推奨です( ̄∀ ̄)

記憶違いの箇所もありそうですがご了承下さい。

(かなりのネタバレがありますのでご注意下さい)。

 

・主人公の少年・眞人の見た目はもののけ姫のアシタカと崖の上のポニョの宗介を足して2で割ったような感じ(個人の見解です)。

・森の中に入っていった新しい母親(血縁的には叔母)であるナツコを探すため、謎の塔の中に入ろうとする眞人withばあや(この時点でばあやの名前は明かされませんが、後に「キリコ」さんと判明)。

・そもそもこの塔は一体何なのか?というと、屋敷に奉公している7人のばあやのうちのひとり(名前は不明)の説明によると、「ご維新の少し前に空から降ってきた」、というようなことを言っていました。

明治維新の前から謎の塔は存在していて、眞人の本当の母親であるヒサコとナツコの「大おじ」にあたる人物がそこに入り浸っていたが、ある日突然姿を消した、とのこと。

さらにヒサコも10代の頃に突然姿を消したことがあったが、1年後に同じ姿で戻ってきて、しかも何も覚えていなかった、とのことでした。

 

・ここからは「現実世界」と「塔の世界」と表記しますが、「塔の世界」に入り込んだ眞人は、「キリコ」という女性と出会い、「ここは生きてる人間はほとんどいない」的なことを言われます(……ということは生きてる人間もいるということで、死後の世界ではない?あの世とこの世の境界線的なところ?)

・キリコは「わらわら」という生き物(?)を飛ばすためにいろいろと働いているようで、この「わらわら」がもののけ姫のコダマをよりゆるキャラっぽくした感じでとても可愛い。グッズ展開してほしい。

・「わらわら」は「現実世界」に行こうとしてる(生まれる)魂のようなものかもしれない……飛ぶシーンと、飛んだあといくつかの「わらわら」がペリカンに食べられるシーンでそう思いました。眞人がこの世界に来た時も下に沈んでいったので、わらわらが飛んで行った上にあるのが「現実世界」(この世)なのかな、と(個人の見解です)。

・「ヒミ」と呼ばれる少女がペリカンたちを炎で追い払い、わらわらを助ける。

・キリコはどうやら眞人と一緒にこの世界に来たばあやの若い頃の姿?らしい……(どういうこと?)

・その後いろいろあって(雑)、例のアオサギと再会する眞人。ところでこのアオサギ、序盤は普通の(?)鳥に見えてたんですけど、中盤以降は鳥の着ぐるみを着たおっさんにしか見えませんでした。ちょっとジコ坊にも見えた。

・アオサギといがみ合いつつもナツコを探すため行動を共にする眞人。それでなんだかんだあって(雑)、でかいインコに食べられそうになったところをヒミに助けられる。

眞人が「ナツコという人を知らないか」、とたずねると、「私の妹だ」と答えるヒミ。ここでヒミが眞人の母親(の10代の頃の姿)ということが判明する。なんでヒミと呼ばれてるのかは不明(なんせパンフレットも後日販売ということで、眞人以外の登場人物の漢字表記もわからない…(´Д`;)

・もしかしてヒミという名前は「火」と関係ある?そもそも入院中の火事も、もしかして原因は彼女自身なのでは……。

・関係ないけどヒミの恰好が不思議の国のアリスっぽいな……と思った。そういえば世界観が不思議の国のアリスっぽい気もする(個人の見解です)。

・ヒミはドアがたくさん並んでいる空間に眞人を連れていき、その中のひとつのドアを開けると「現実世界」につながっていて、眞人は自分たちを探す父親の姿を見つけます。ただ、ナツコをまだ見つけていない状態の眞人は現実世界に戻るのを拒み、再び塔の世界へ。

・ナツコはどうやら元の世界に戻りたくない、と言っているらしいが、それでもナツコがいるという産屋へと行く眞人。しかしナツコは眞人に「なぜここに来た」「あなたなんて大嫌い」と拒否する。

それは本心というより、危ないから早くここから出て、という親心のように思えました。

・それでいろいろあって(雑)、眞人はこの世界の主である「大おじさん」と対面。大おじさんは積み木をしていて、これであと一日世界が持つ、と告げます。そして、この作業を継承して、世界を守ってほしい的なことを眞人に言います。

大おじさんの血縁者でなければ出来ないことらしい(だからヒミとナツコもこの世界に呼ばれたってことなんだろうけど、じゃあキリコさんは……?)

……それでまあ、でかいインコ(雑)が積み木を壊して世界が崩壊しそうになる中、眞人が下した決断は……!?

 

結末は劇場でお確かめ下さい!!

 

……この映画はもしかしてすべて眞人が見た夢なのでは?という考察もあるようですが、「夢だけど夢じゃなかった!」みたいなことかと個人的には思いました(どんなまとめだ)。

監督自身が訳が分からないと言っているので、私たち観客も無理に深く考えなくていいのではないかと思います( ̄∀ ̄)

でもまた何回か見に行きたいです!!!

 

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